学習内容
おいしい食べ物、きれいな洋服、便利な家庭雑貨等、身のまわりの製品の多くは大きな化学の力に支えられてつくられています。また、発電や電池等のエネルギ-も化学反応を電気エネルギ-に変えて得られているのです。このように、化学の力がなければ現在のような便利な世の中は生まれてなかったでしょう。もちろん便利な生活を追求するとで、この地球を汚しては何にもなりません。この地球を見守り、美しい環境をいつまでも維持させるのに、化学の力が必要とされ期待されています。
現在まで、化学の力がどのように利用され、そして21世紀に向けてどのように利用していくのかを学ぶのが化学系学科なのです。
授業科目
おもに教室でおこなわれる科目です。学校によって科目は違います。
実技科目
授業科目
工業数理基礎
工業の各分野における事象の数理処理に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
情報技術基礎
社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させるとともに、情報技術に関する知識と技術を習得させ、工業の各分野において 情報および情報手段を主体的に活用する能力と態度を育てる。
生産システム技術
工業の生産システムに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
工業化学
工業化学に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
工業化学1
化学の力を理解し利用するまでになるためには、物質の成り立ちや、原子の構造、化学反応のABCを学ばねばなりません。ここでは、化学現象やその理論の基礎・基本を学びます。
工業化学2
化学の力によっていろいろな製品が生み出されています。有機化学の基礎から、セラミック材料、高分子材料などの基礎材料から機能材料について学ぶとともに、食品化学、肥料・農薬、バイオ、医薬品などの生命に関することも学びます。
化学工学
化学製品の製造に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
化学工場とは、どのような工場か。工場の中で行われている反応装置やその操作法について学び、安全対策などについて、学習します。
地球環境化学
環境保全に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
快適で便利な生活が得られても、そのことで地球を汚してしまうことは許されません。ここでは、大気や河川等の水質の汚染度の調査や管理、廃棄物の処理や再利用、天然資源の使用法等、化学の力を利用して自然を守る実際的な技術を学びます。
その他
環境工学基礎 工業技術英語など
実技科目
実技科目は、2~6時間かけて自分の体を使い覚えていく。
工業技術基礎
工業に関する基礎的技術を実験・実習によって体験させ、各専門分野における技術への興味・関心を高め、工業の意義や役割を理解させるとともに、 工業に関する広い視野と倫理観をもって工業の発展を図る意欲的な態度を育てる。
人と技術と環境
人と技術
技術者の使命と責任
環境と技術
基礎的な加工技術
形態を変化させる加工
質を変化させる加工
基礎的な生産技術
生産の流れと技術
基礎的な分析および測定技術
課題研究
工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。
実習
工業の各専門分野に関する技術を実際の作業を通して総合的に習得させ、技術革新に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
化学基礎実習
ガラス細工、物質の精製、物質の性質
定量分析実習
中和滴定、酸化還元滴定、キレート滴定
重量分析実習
結晶硫酸銅の銅・硫酸基・結晶水の定量
無機製造実習
硫酸銅の製造、炭酸水素ナトリウムの製造
有機製造実習
酢酸エチルの製造、安息香酸の製造、ニトロベンゼンの製造
バイオ実習
微生物の観察、アルコール発酵、茎頂培養
環境分析実習
溶存酸素(DO)の測定、化学的酸素消費量(COD)の測定、プラスチックのリサイクル
品質管理実習
乱数さいの実験、検査特性曲線(OC曲線)の作成、x-R管理図の作成
機械実習
旋盤実習、溶接実習
電気実習
テスタの製作、起電力測定、電気めっき
情報実習
ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトについて
製図
製図に関する日本工業規格および工業の各専門分野の製図に関する知識と技術を習得させ、製作図、設計図などを正しく読み、 図面を構想し作成する能力と態度を育てる。