タイトル
 マジカルスプーン (愛知県立愛知工業高等学校 情報技術科)
システム概要
 マジカルスプーンとは、金属スプーン2本を打ち鳴らすことで発生する40kHzの超音波を超音波センサで受信、符号としてエンコードし、その命令コードをZigBee通信で飛行船に伝送します。飛行船で受信したコードをデコードしモーター制御を行うことで、飛行船に付いている3つのプロペラの操作が行えます。
 飛行船は、8種類の操作(上昇、下降、前進、後退、右旋回、左旋回、停止、停留)を行うことが出来、4bitを1セットとした組み合わせとなっています。なお、操作に対する命令信号(4bit)は、専用ソフトを使ってユーザーが予め決めて設定することが可能です。
 2進数の概念を生徒たちは知ってはいるものの、それで何かを制御するという経験は少ない現状があります。このシステムを利用することで、2進数の概念はもちろんのこと、符号化/複号化、通信技術などを体系的に学ぶことができます。
 このシステムは、信州大学工学部・情報工学科 准教授の香山瑞恵先生から借用し、更なる技術の向上が双方で図れるようにということでご協力を頂いております。
システム風景


上部左がPC I/F、右が超音波センサ基板
下部は信号を伝送する通信基板


飛行船(手前)の様子
左右2つと下向きにプロペラが搭載


専用のソフトで信号に対する動きを決めておく


飛行船の最適な形状・軽量化を目指し製作中


スプーンを打ち鳴らし信号を送る


信号を受け飛行中
今後の展開
 現段階ではシステムの動作確認にとどまっていますが、今後、様々な命令信号を試しながら飛行船制御を行う予定です。その後、センサ、通信部分を中心とした追加機能を考え、新技術に取り組んで行きたいと思います。
 3年生の課題研究という授業で主に進めていき、対外的な大会出場も視野にいれて取り組んで行きたいと考えています。また、情報技術科として恥ずかしくないような知識、経験を積んでもらい、社会に送り出せればと思っています。